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Motörizer (2008年)
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解説 - Motörizer
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3. 失恋船長 ★★★ (2025-11-01 05:43:22)

第一印象はシンプルだなぁでしたね。2006年くらいから、もうモダンヘヴィネスを意識するのはやめよう、という動きが大御所たちの間で起き始めた。俺たちが張り合っても仕方ないよ。そういうマインドが戻ってきたことによってシーンがようやく正常な状態に戻り始める。グロウルやゴシックに女性シンガーという図式は、別の次元でやるべき。同列に勝負するジャンルでもない。

新興ヘヴィミュージックなのである。そんなモダンさや新時代と対峙して導き出した答えがシンプルロックならば大歓迎である。レミーのだみ声ヴォーカルが醸し出す男の哀愁とロックな生きざま、歪んだベースはバンドの肝。実に聴いていて心地がイイ。
ミッキー・ディーのパワフルなドラムもシンプルロックにエネルギーを注入、彼の的確なドラムアレンジが功を奏している。ロックンロールマエストロ、我らがフィル・キャンベルはいくつになっても、やんちゃなギターで魅了。しかしいぶし銀だ。
彼のミュージシャン人生を投影したようなソロワークなど、小難しい事などやらなくても十分にカッコいいんだという事を雄弁に物語っている。

今作は最初はシンプルなスリーコードロックな印象を持ったが、それ以上にメロディへの拘りが強いことに耳がいった。こういう作風はクラシックロックテイストに軸足を置いているが、メロディアスな曲が多い、その歌メロも含め親しみやすいメロディを多く導入することで、彼らは新時代に挑んでいる。その野心とリスナーに寄り添う姿勢に感謝。けしてマンネリズムに陥らない創意工夫。ブルージーさも逆にメロディアスだから際立つ、だから聴きやすい。

上手いことやっているわ。ベテランの洒落たおもてなしに感謝です。もっと評価されるべきアルバムだ。



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